高校B部門|大川直美先生の講評
第45回毎日こどもピアノコンクール
本選会を終え、当番審査員の先生に各部門の講評をお寄せいただきました。
本選会 審査講評|高校の部 B部門
当番審査員 大川直美先生

本選に進まれた21名の皆さんの演奏を、感銘を受けながら聴かせていただきました。今日の舞台に向けて心を込めて準備を重ねてこられたことが伝わり、非常に高い水準の演奏が揃った本選であったと感じています。大曲、難曲にも果敢に取り組まれた演奏が多く、さながら演奏会を聴いているような、充実した時間を過ごすことができました。
また、ご自身に合った作品を選び、その作品の中で自分らしい個性を発揮されていたことも印象的でした。
今回の審査では、作品の難易度や音数の多い華やかさよりも、高い完成度に仕上げられているかが評価につながったように思います。
ここまで本選に進まれた皆さんは、すでに「自分は何を演奏したいのか」「何を表現したいのか」ということをそれぞれの中に明確に持っていることでしょう。さらに求められるのは、それをどのように音とし、表現するのかということだと思います。
楽譜に記された音符や記号、そこから読み取ることのできる和声や曲の構成、さらにその奥には作曲者が託した思いや意図があります。それを丁寧に読み解き、そこに演奏者自身の感性や考え、感じたことを重ね合わせることを丹念に行ってください。イメージ、感情を表現するための音色、音のバランス、アゴーギクなどには無限の組み合わせと可能性があります。それを探る地道な作業を積み重ねていってください。
素晴らしい演奏を聴かせてくださった皆さんに、心より敬意を表します。今回の本選で得た経験は今後の学びの大きな力になることと思います。さらなる成長と活躍を楽しみにしております。





















