5月20日(金)にキタラ小ホールで開催される特別コンサート
「日本音楽コンクール 未来へ ~若きソリストたちの響奏」。
出演する3人のアーティストにお話をうかがいました。
高倉圭吾さん(ピアノ)
――コンサートに向けて抱負を聞かせてください
高倉さん:ブラームスはもともとやりたい曲で、今の自分と向き合える曲と言うか、ブラームスの力を借りて音楽家として成長したいなという意味で選びました。
ドビュッシーはフランスにいた時に取り組んできた作曲家のひとり。
札幌で仲間と一緒にできる喜びももちろんあるけれど、ここ数年で自分のテーマにしていること、偉大な二人の作曲家の力を借りて自分をどう高められるかということに尽きます。
ブラームスのOp.116は、かなり深い世界の曲。晩年のブラームスがどのようなことを考え、感じていたかを、今の自分でどこまで演奏できるかを楽しみ。
世間的には若いと言われる年齢ですが、自分に何ができるかということを問いながら演奏に向き合いたいです。
――演奏を聴きに来る人にアピールしたいことは?
高倉さん:有名な曲、皆が知っている曲なら僕が弾かなくてもいいと思う。
タイプの違う作曲家2人の時代。系譜が繫がっている面白さを感じて頂けるとうれしいです。
プロフィール/高倉圭吾(たかくら・けいご)
1994年10月3日 北海道出身。
北海道札幌南高等学校、パリ地方音楽院室内楽科、パリ国立高等音楽院ピアノ科を卒業し、
現在東京藝術大学修士課程在学。
第 64 回全日本学生音楽コンクール高校の部北海道大会 1 位、全国大会3位。第5回野島稔よこすかピアノコンクール2位。東京藝大モーニングコンサート出演。第15回 G.Pecar 国際ピアノコンクール 1位。Les Musicales du Centre 即興部門1 位。第90回日本音楽コンクール第3位。
これまでにソルフェージュ・作曲を故 小島佳男、手島由芙子、藤井一興、Jean-Baptiste
Courtois の各氏に、即興を平野公崇氏に、室内楽を Trio Wanderer, F.Salque 氏に、ピアノを佐藤睦美、橘高昌男、植田克己、上田晴子、F.Braley、有森博の各氏に師事。
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